教育はいらない?!~バヌアツのめちゃくちゃ大きな小話~

 先日書いた『貧困は解決すべきだろうか』(『バヌアツレポート①』)に引き続き、少々挑発的な題ですみません。

 「常識」と思っていることをいくつも疑わせてくれたバヌアツ。普段けっこうあまのじゃくに(一般に信じられていることが、必ずしも正しいとは限らない・・・なんていうふうに)物事を見ている私も足元をすくわれたのが、この話題でした。

 別枠の記事を書いたので、よろしければお読みください。

 『バヌアツレポート②:教育はいらない?! ~バヌアツのめちゃくちゃ大きな小話~』

 小話なのに、なぜわざわざ別枠かって? そのわけは、上のリンク先で・・・ ^^)。

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貧困は解決すべきだろうか(仮題。適切な題は文中で・・)

 バヌアツとの元々の出会いについてを含めて、本命の書きたいことはちょっと長くなってしまったので、別のページを作りました。よろしければ
 
 「バヌアツレポート①:貧困は解決すべきだろうか(仮題。適切な題は文中で・・)」

 という別枠のページをご覧ください。(Vanuatu report 1: Does Poverty Need To Be Solved? (English))

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バヌアツのまとめ(概要) 「伝統経済と地球幸福度指数」

 ここでは、バヌアツについての一番最初の記事に対応させて、簡単にまとめを書こうと思います。

<バヌアツの伝統経済>
 私の興味は、お金を使わないというバヌアツの伝統経済が、お金に頼り過ぎていて将来の安定が危うい今の世界(なんて大きく言う前にまず一番危なそうな日本)に、もしかしたら何か政治や経済の代案を示してくれるのではないか、というところから出てきたものでした。しかも、それを政府が推進していると言うのですから驚きでした。それで、経済のグローバル化の今の時代に、その伝統経済がどんなふうに実際に成り立っているのかを見てみたかったのです。

 結論から言うと、実際にはその伝統的な自給とコミュニティのシステムは今急速に崩れようとしています。政府も、おそらく多くの長老たちや村のリーダーたちの考えを受けて「伝統は大切だ」と掛け声はかけていますが、一方で経済運営はまさに世界の流れに乗るもの、つまりお金を使う経済への移行を強力に進めているのです。その背景や実際の状況などは、上記の別ページに詳しく書きました。

 伝統経済を保って推進しようとしている人たちが政界にもいて、熱心に活動していることも確かでした。でも、大きな経済政策にそれを充分に反映させることはできていません。と言うか、もしもそれができたら本当にビッグニュースになる大きな代案を世界に示すことになるでしょう。

<地球幸福度指数>
 もう一つ、地球幸福度指数1位の国にも、たくさんの問題がありました。人々は一般的に人生を楽しんでいるようですし、本当に笑顔が美しく親切なのですが、アルコールや麻薬の問題もあれば、伝統的な生活の決まりごとから抜け出したいと思っている若者たちも大勢いました。

 そんな状況ですが、国全体としては観光以外に大きな産業も無く、地方の島々ではまだまだ自給とコミュニティが暮らしの中心です。ですから、地球にかける負荷(資源を取ったり、ゴミを捨てたり)はとても低く、地球幸福度指数の重要な項目であるその面は、今のところまだ本当のようです。

<これから>
 ということで、伝統経済がこれからどうなって行くのか、普通の貨幣経済に完全に飲み込まれてしまうのか、まさかの展開があるのか、是非注目していたいと思います。そして地球幸福度指数。こちらも是非見て行きたいのですが、一番最初の記事に書いたとおり、この指数を作っているイギリスの団体が、バヌアツをその調査対象からはずしてしまったので、残念ながらこの願いはかなえることができません。本当に残念です。

<さらに詳しくは>
 バヌアツレポートという記事を書いています。バヌアツから学んでいることの、さらに詳しくはそちらをご覧ください。
 → バヌアツレポート①:貧困は解決すべきだろうか(仮題。適切な題は文中で・・)

 → バヌアツレポート②:教育はいらない?! ~バヌアツのめちゃくちゃ大きな小話~

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バヌアツの基本情報

 バヌアツのことや調査旅行の報告を書いてきましたが、この国の基本情報をまだ書いていませんでした。数字的なことだけで味気ないですが、外務省のサイト(各国・地域情勢)が分かりやすいと思うので、リンクを載せておきます。

 ただし、このページの総貿易額の部分は、今日現在の数字に間違いがあると思われます。
(1)輸出 549.1百万米ドル(2008年、アジア開発銀行)
(2)輸入 436.2百万米ドル(2008年、アジア開発銀行)
 この数字ですと、バヌアツは貿易でもうかっていることになりますが、同じページの「経済概況」の欄にあるとおり、実際にはずっと輸入の方が多い状態つまり貿易赤字の状態です。データの出所として書かれているアジア開発銀行の資料を見ても、上記の数字は見当たらず、輸入の方がずっと多い貿易赤字状態となっています。

 → 外務省バヌアツ情報 

 ご覧になってお分かりのとおり、バヌアツは面積も人口も日本で言うと一つの県か地方都市くらいの大きさです。ですから、「バヌアツから何かを学べると思う」と言うと、国の規模が違い過ぎるから参考にはならない、というコメントをいただくことがあります。確かに規模が違い過ぎますから、何かを右から左に応用することはできないでしょう。

 今バヌアツで起こっていること、特にその経済的な動き(自給からお金の経済へ)は、まさにこれまで日本を含めてたくさんの国が通って来た道であり、今も多くの「発展途上国」が通っているものだと思います。経済成長を続けるという方法では、本当の豊かさは得られないのではないか、本当の豊かさはどうしたら得られるのか、という私の疑問に答えを見つけるための何かを、バヌアツから学べると思っています。

 特に、バヌアツに今でも強く残る「伝統的経済」の考え方、自給とコミュニティのシステムが、貨幣経済とどのように共存し補完し合っていくのかは、是非ともこれからも注目していきたい点です。

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大切なこと

バヌアツのことを、いくつか書いてきました。

そろそろ、一番大切な本命の話題に行きたいと思うのです、が、ちょっと奥が深い内容なので書き上げるのに時間がかかりそうです。

「貧困は解決すべきか」 「豊かとは何だろう」 「日本はどこへ行くのか」 「私はどこへ行くのか」

これまでブログに書いたことのないような話です。まあ、どこまで書けるか分かりませんが、何日かかけて書いてみます。

その前に、(もっと?)大切なこと。畑の作業と、つながる喜び!

冬の大切な作業である踏み込み温床つくりをします。昨年は、青年の船が出航する前にということで、1月の初めに作りました。今年は、今週作って、2月の中ごろから種まきをする予定です。

今回は、昨年から続いている陸のクルーズ企画(集まる若者たちの間では「Do you 農?」企画と呼ばれているらしい)の一環として20人近くが集まってくれます。すごい! 温床作りでは、過去最高の参加人数だ。そして、余興として「畑でお餅つき!」というのをやります。もしかして、みんなこっちが本命かな・・?

頭も働かせながら、体も動かさないとねー。畑畑、土土、そして人人。大切なことを忘れないようにしないと・・!

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バヌアツの田舎から (本命の話に近づく・・!?)

Web_3 今回のバヌアツ訪問で一番やりたかったことは、田舎訪問と生活体験。

 人口の約80%が地方の島々で田舎に住み、そこではほとんど完全に近い昔ながらの自給生活が営まれていて、お金を使う経済の割合がとても小さい。この国の、そんな伝統的な暮らしや伝統的経済システムに大きな興味を持ったことが、今回の訪問の理由です。

 ですから、そんな生活のほんの一端にでも触れてみたい、というのが願いでした。それが、首都ポートビラで知り合った青年海外協力隊の隊員の方々や、離島の任地で世話をしてくださった隊員の方のおかげで実現しました。隊員の皆さん、そしてJICAバヌアツ支所の皆さま、本当にありがとうございました。

<タンナ島へ>
 訪問したのは、一人の協力隊隊員(教育省、算数教員)の方の任地であるタンナ島。ここは、バヌアツの中でも特に伝統を大切にしている島だそうです。実際に行くことができたのは、島の行政や経済の中心であるレナケルという町と、そのすぐ郊外のレンマウ村。ですから、本当の奥地の村の生活とは違って、かなり貨幣経済や外来文化の影響も強いのであろうと想像できます。それでも、首都ポートビラとは全く違う暮らしを見、ほんの少し体験することができました。

<市場に客が少ないのはなぜ>
 まずは、ここでも市場です。レナケルの町の中心にある広場で、月曜日と金曜日に市が開かれます。訪れたのは水曜日でしたが、この日も少し小さい規模ながら市が開かれていました。大きな木の下で、野菜や果物、やしの実、薪、カバ(後述)の根などを売る女性たち。なんともゆったりとした風景です。

 ポートビラの市場でも、それほど盛んに売り買いが行われているわけでも無くなんとなくゆったりとした雰囲気を感じましたが、まず規模が大違い。その上、外国人やレストランの人などを含めてまあまあ買い物客のいる首都の市場と違い、こちらは(メインの市の日でないから、ということもあるでしょうが)お客と思われる人は朝から昼頃までいても、ほとんど見かけませんでした。

Web_2 それもそのはず、考えてみれば地元の人はほとんど自給自足の生活をしているのです。市場で売っているものは、ほとんどが自分たちで作れるか、自然に成っているものばかり。聞いてみると、ここに買い物にくるのは、他の島から働きに来ている公務員や、観光客用のロッジを経営している人たちだとのことでした。納得。 (2枚目の写真は、町の中心からそれほど離れていない所の家と、その前にある畑)

<伝統経済と貨幣経済>
 これは、まだ報告していない核心部分の話なので、ちょっと飛躍し過ぎかもしれませんが、今のバヌアツの状況を端的に言うと(私の予想・期待していた伝統経済を守る方向とはかなり違って)、どうにかその自給自足生活を抜け出して産業を作り出し、お金を使う経済に移行して経済成長を進め、それで国を「発展」させて行こうというところです。ですから、これからは、こんな市場がもっと栄える状況になっていくのでしょう。そして外国からの品物もどんどん入ってきて、国際的な経済の中に組み込まれていくのでしょう。

 ただ、私の元々の関心である伝統経済に関して、それを維持するべく熱心に活動している人たちもおり、しかも一般の人々の中にも、どこかでその伝統(例えば、土地を大切にすることや家族・コミュニティを大切にすることなど)を守りたいという気持ちがあるようなので、まだまだバヌアツから目が離せません。

 ちなみに、この島には大きな産業はありません。観光が数少ない大き目の産業。ですから、働くと言っても、働き口も充分には無いのでしょう。たくさんの男たちが、昼間から市場の近くの広場でのんびりとしているように見受けられました。広場と思った所は、実はナカマルでした。村の伝統的なナカマルとは違って、こちらはカバを飲むためのバーとった感じの場所。夕方からオープンします。

<お店>
Web_4 これは、市場からは少し離れて行政機関のある地域のお店。隊員の方と一緒に朝食のパンを買いに行きました。商品は、缶詰などが、少し棚にある程度でした。パンは、ここで焼いているようです。美味しかったです。


<家の様子>
Web_5 これは以前にも現地からの報告で掲載した写真。お世話になったお宅での朝食風景です。家族(祖父母、父母、子どもたち・・)は、同じ敷地に建っているいくつかの家に分かれて暮らしていて、食事は皆この場所でします。電気、ガスはありませんでした。水道は、山から湧き水を引いているとのこと。風呂は無く、外に置いたドラム缶に水がためてあって、それを洗面器ですくって水浴びしました。トイレは、穴を掘った所に便器を置き、小さな小屋をかけてありました。

 道を挟んだ反対側の集落を含めて、村にはおじいさんにあたる人が3人、その子どもや孫たちで、総勢100人ほどが住んでいるとのこと。最近では、子どもは数人という家族もあるようですが、伝統的には10人くらいいる家族もあるそうです。

Web_7 調理には薪が使われています。隊員の方々の住居にはプロパンガスがあるそうですが、村々ではまだ薪を利用するお宅が多いらしい。明かりは、ケロシン(灯油)ランプでした。


<道路、商品、国の行き先>
Web_8 道の様子。空港から町までを含めて、舗装路はありませんでした。この写真は、道を撮ったというよりは、実は道の脇に落ちているものを撮ったのですが・・。分かりますか。マンゴーです。今年は特にたくさん成っているそうで、そこらじゅうにマンゴーが落ちています。「豊作」と書きかけたのですが、よく考えるとこれは栽培している場合の言い方ですよね。自然にたくさん成っているのは何と言うのでしょうか。

 泊めていただいた村の一人の長老は、この無駄になっているマンゴーを加工してジュースなどにすれば商品として売れるのではないか、そのための機材が欲しい、と言っていました。確かに・・・。やはり、村でも現金の必要や期待が大きくなっているのでしょう。

 長い目で見てそれがどこへ続く道なのか。何を判定基準にして、どこまで貨幣経済を進めるのか。そこのところをバヌアツの政治家たちがよく考えてくれるといいなと思います。まあ、私にもまだしっかりとした提案ができるわけではないので、偉そうなことは言えません。どうにか、そんな提案ができるようになりたいものです。バヌアツの人たちのために、そして何よりも自分と日本のために。

<海、海産物、協力隊、開発援助>
Web_9 実は、この町に行くまでは、どちらかと言うと山の中の町をイメージしていたので、レナケルの町に着いて目の前が海だったのは、ちょっと予想外でした。海岸は、火山性の溶岩が張り出していて、砂は黒砂です。日本の援助で作られたという小さな港がありました。

 ここは、島の西側なのですが、東側の海には良い漁場があって、魚がけっこう取れるそうです。島でお世話になった隊員の一人は、そんな水産業を発展させるお仕事をされています。村のご自宅に泊めてくださったのは、そんな隊員と一緒に働く現地スタッフの方でした。

 漁場の近くの海岸に冷蔵設備が無いうえに、市場(しじょう)へのアクセス(空港や港)があるレナケルとの連絡もこれまではすぐにできず、取った魚を手際よく首都などへ運べなかったそうです。つまり市場(しじょう)に流してお金にすることができなかったのです。最近では、携帯電話が普及した(これまたとても面白い話題です。別記事で)ために市場への移送がしやすくなったとのこと。日本の援助でレナケルには冷蔵設備や冷房のある魚売り場ができ、これからは市場化が進んでいくようです。

 水産事務所に勤める協力隊員の方は、村々をオフロードバイクで回って地元の人々と現地の言葉(ビシュラマ語という英語からの派生語)でやり取りし、熱心に活動しています。事務所の現地の方々は、そんな隊員に本当に感謝していました。事務所の横の森林局の方も、「森林分野でも彼のような熱心な隊員と、それをサポートするJICAの援助がもらえたらとても助かるのだけれど」、と言っていました。

 日本からの開発援助の最先端で、不便な生活を送りながら人々と共に暮らし、活動する協力隊員たちはとても立派でかっこいいです。この国の人々の本当の益になる開発援助とは何なのか、などと机上の論を振り回すだけでは、現実や人々の気持ちには対応できないのかもしれません。

<男たちの楽しみ>
Web_10 最後は、村の夕方。なにやら男たちが集まっています。これは、ナカマルと呼ばれる村の集会所。村の運営上の話し合いや、伝統儀式などが行われるとても大切な場所です。そして、村の男たちの社交場的な場にもなっています。

 ここで、カバと呼ばれる飲み物を一緒に飲むのです。カバは、バヌアツを初めとしたメラネシア地域の大切な伝統の一部。本来は、重要な儀式の時に使われる神聖な飲み物だったようですが、最近はそれが一般的に飲まれるようになっているようです。とにかく、バヌアツで人(特に男性)と親しくなるための入り口は一緒にカバを飲むことらしい。協力隊の隊員の方々が教えてくれました。
 
 カバは、飲むと気持ちが落ち着き、ゆったりした気分になります。飲みすぎると(私のような初心者は特に)気持ち悪くもなります。ちょっとアルコールにも匹敵するような効果があるので、これが夕方の一杯的な習慣になりつつあり、カバへの依存や、その影響による行動(又は行動しなくなること)を問題視する声もあります。カバについては、また書きます。

 ということで、またまた長い記事になってしまいました。田舎の様子を、少しだけ想像していただけたでしょうか。少しずつ本命の話にも触れ始めていますね。よろしければ、これからの記事でもう少しお付き合いください。

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「経済成長は続けられない」 BBCのニュース記事より

 バヌアツ報告、もう少し全体的な様子を知っていただいてから核心部分に触れよう、、、と思いながら、なかなか筆が進みません。いまだに、手書きのメモをパソコンに打ち込んでいる段階。次は、田舎の生活の様子や畑の様子を書くつもりでいます。そしてその後で、核心の面白い部分を書くことにしよう・・・・と思っていたら、昨日1月25日のBBC(英国放送協会)のウェブサイトにこんな記事が出ました。

「経済成長は続けられない」 BBCニュース 2010年1月25日

 new economics foundation (nef) というイギリスの団体(シンクタンク)が発表した報告書に関する記事です。nefは、私をバヌアツに引き付けることになった一つの理由でもある「地球幸福年数(Happy Planet Index)」を発表している団体。新しい経済の考え方を作り出すための基礎資料を、豊富なデータと分析でたくさん作っています。

 今回の報告書は、このままの経済成長を続けると気候変動が許容値を超えてしまうこと、そしてエネルギー資源などが無くなってしまうことを指摘。つまり成長は続けられないことを明らかにしています。「でも原子力があるじゃないか」、とか「省エネを進めれば大丈夫」とかいう論議に対しても、さらなる検証を提示しています。そして最後に、ではどんな経済に移行することが望ましいかについても触れています。英語で150ページもある文書なので、ちょっと読むのが大変です(まだ読み切っていません)が、なかなか面白そう。

 報告書原文「Growth isn’t Possible」はここをクリックして、nefのウェブサイトからダウンロードできます。

 さて、バヌアツの田舎の様子報告の次には、バヌアツで起こっていることを念頭に置きながら「貧困は無くすべきものか」という記事を書こうと思っています。貧困を無くすためには経済成長が必要、という仮定を絶対視していると、必ずいつか問題に突き当たる。だから、経済成長ではない方法を考え出す必要がある。ちょっとまとめ過ぎですが、私はそのように考えています。ちょうど良いタイミングで、BBCの記事が(nefの報告書が)出たので、先にお知らせさせてもらいました。

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バヌアツの首都ポートビラ:お店、不動産、車、、、公園

1web バヌアツ訪問の帰国報告第1弾は、首都ポートビラの様子です。これだけでは、まだまだ全体はつかめないと思いますが、少しでもイメージをつかんでもらえるようにいくつかの写真を載せますね。

 まずは、国内でも海外でも私の旅行でいつも大切&大好きな場所、市場。これは、向かいの財務省ビルから撮った全景です。市場の中の様子は、別記事で書きます。

2web 街中の商店、中国系のお店です。こういった食品雑貨店は、大部分が中国系のお店でした。ちなみに、真ん中に写っているのはお米。1キロ170円くらい。バヌアツの伝統的な主食は、他の南太平洋の島国と同じく芋類(ヤム、タロなど)で、元々お米を食べる習慣は無いのですが、外から持ち込まれ、最近では主食に近い存在になっているよう。まだ国内での生産は無く、中国などからの輸入です。食料を自給するのかしないのか、何を食べて自給するのか、日本にも当てはまる大切な話題です。

3web こちらは、大きなスーパーの中。日本ほどではないにしろ、品揃えは豊富。先進国から来ても、それほど不自由の無い暮らしができそうです。

4pv1web 5pv2web そして、これは次の段階。2010年4月オープン予定の初の大型ショッピングモール。確実に市場経済、貨幣経済が根を下ろし、成功を収めているようです。やっぱりバヌアツも普通の発展途上国のたどる道(経済成長を目指して、お金が一番ものを言う国作り)をたどるのでしょうか。

6web 街中に戻ると、外国人がかなり大勢見られます。オーストラリアを筆頭に、ニュージーランドやニューカレドニア(フランス領)、フィジーなどからの観光客、そしてここで土地を手に入れて暮らす外国人たち(これが、とても大変な話題)。これは、市場の向かいにあるカフェの並ぶあたり。

8web 街中には、そんな外国人を主なターゲットに、土地や建物を売る不動産屋がいくつもあります。そしてその値段は・・・、全く安くは無い。土地も家も日本の都市郊外で見かけるのとほとんど変わらない値段です。オーストラリアで不動産がとても高い値段で売買されているそうで、バヌアツも主にオーストラリア人による土地売買(そして投機)の波に巻き込まれているのだそうです。

 とても大変な話題と言ったのは、その土地の売買が地元の人々の基本的な思想と相容(あいい)れないから。バヌアツを含むメラネシア地域では、土地は命と同じ価値のあるもの。「土地が全て」とも言われます。土地が、食べるものも家の材料も薬も全てを与えてくれる。それは決して失ってはいけないもの。一方で(というか同時に)、土地を誰かが所有するという概念は無いのだそうです。土地は祖先から引継ぎ、子孫に手渡していく一族(そして世代を超えて)共有のものであって誰かが個人で持ったり、ましてそれを売ったり買ったりするものではない。これが基本。

 もちろんこんな考え方は近代市場経済の中では通用しません。土地はお金を生む資産。きちんと線を引いて、所有者を明らかにして、そこに投資を呼び込んで、開発して、お金を生み出さなくては無駄になるだけ。ということで、最近では政府も推奨して土地の登記が進められており、たくさんの売買が行われ、主に外国からの投資を受けて観光開発や不動産開発が進んでいます。土地のことは、別記事で詳しく書きます。

9web 登記された土地の例。立ち入り禁止の札。

7pvwdweb このあいだもバヌアツからの更新で載せた写真です。街の中には車がいっぱい。かなりの部分をミニバス(ワゴン車)とタクシー(乗用車や軽ワゴン車)が占めています。一般の個人所有らしい乗用車は少ないのです。そんな中でけっこう目立つのがこんな四輪駆動のピックアップトラック。それも最新式の大きなものが多い。これまでに訪れたことがある途上国では、たくさんのすごくぼろい車から途中の全ての段階の車を経て、たまに超高級車までが見られるという光景が多かった気がするのですが、ここではぼろや途中の乗用車が少ない中で、ミニバスに混じって突然こんな高級4WDがある。これは、何を表しているのでしょうか。もうすでに固定されてしまった格差? この4WDに乗るのは誰?

10web 街の様子をイメージする助けになればと思い、政府のお役所のビルを写してみました。私の情報収集でもお世話になった財務省のビルです。

11web 最後は、海辺の公園。世界青年の船での寄港では、よく歩いた場所です。この先に、海辺のカフェがあって、そこで参加者やスタッフの人たちとお茶をする(ビールを飲む)のが楽しみでした。

12web 公園に咲いていた花です。バヌアツの首都ポートビラの様子、少しイメージしてもらえるようになりましたか。海辺から高台に向かってかなり急な上り坂になっている小さな街です。中心地は、端から端まで歩いても1時間はかからないくらい。この街で、この国の政治や経済が動いているのですね。一方で、国の人口や土地の大部分をしめるのは、他の田舎の島々。ほんの少しだけ、そんな田舎の島の生活も体験させてもらいました。また報告します。

(バヌアツ調査訪問の背景については→こちら「バヌアツ:地球幸福度指数1位の国」をご覧ください)

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バヌアツから帰りました!

Web 10日間ほど行っていたバヌアツ調査旅行から帰国しました。分かっていたこととはいえ、ここは寒い! でも、昼間に畑へ行ってみると、日差しも暖かくてなんだかちょっとだけ春の匂いをかいだような気がしましたよ。

 16(土)の午後に、バヌアツからパシフィックブルーという会社(バージン航空系)の飛行機に乗ってブリスベンへ。3時間弱の飛行機の旅で、バヌアツの小さな首都から、大きな建物が夜も輝いている近代的な大都市に着いてしまいます。

 あまりにも違う暮らし、あまりにもちがう世界がこんなに近くにある。

Web_2 バヌアツは、この大都市の方を見て着実に「成長」して行こうとしている(このことは、当然と言えば当然ながら、自分の予想や期待とは少しずれていました)。一方で、あの森の中で見た生活と、その文化を守っていこうとしている人たちもたくさんいる。

 本当に面白い体験のできた10日間でした。まだ記録メモの整理も終わっていないのですが、少しずつ報告していくつもりです。

 ブリスベンに1泊して、17(日)の夕方に成田空港に帰り着きました。

Web_3 バヌアツでお世話になった皆さま、Tankio tumas!(本当にありがとうございました!) たくさんの興味深い学びがありました。またいつか是非訪れたいと思っています。 Lukim yu, tata!(また会いましょう。Bye!)

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バヌアツの田舎で民泊

Web バヌアツの首都ポートビラは、物の値段が日本と同じか日本以上もする所。バヌアツの大部分の人の生活を知るには全く向いていません(お金の流通がすごく少ない国の中の、超物価高の首都、というこの矛盾については、また別の記事で書こうと思います)。

 バヌアツのできるだけ一般的な生活を見たいと思って行き先を探っていたところ、ポートビラで知り合った青年海外協力隊の隊員が「自分の任地の島なら体験できる」と誘ってくれました。

Web_2 行ったのはタンナ島という島。バヌアツの中でも、昔ながらの伝統をかなり守っていると言われる場所です。活火山の火口まで行けるということで観光的にも有名なのですが、今回はとにかくバヌアツの人たちの生活に少しでも近付きたいということで観光は無しにし、島の中心の町から少し離れた村のご家庭に泊めていただきました。

 島を訪ねた1日目から、協力隊の方々や村の人たちのおかげでとても濃い地元体験をさせていただきました。詳しくは帰国後の報告で・・。

Web_3 泊めていただいたのは、協力隊の方(水産関係)の同僚のお宅。電気やガスは無く、水は山の湧水を引いたもの。家は、植物の葉や茎を編んで作ってあり、家の中にはこれも植物で作ったマットが敷いてあります。ここで2泊させていただきました。

Web_4 そして何と言ってもうれしかったのは畑訪問。子どもも含めて、男性も女性も皆自分の畑を持っているのだそうです。そんな畑のいくつかを訪問させていただき、少しだけ体験もさせてもらいました。

 さきほど首都に戻ってきました。明日、バヌアツでの最後の調査訪問を何ヶ所かし、知り合いを訪ね、これで今回の訪問が終わります。いやー、10日間は早かった。ちょっと準備不足な面もあり、足りないことも多かったですが、たくさんの経験をすることができました。

 資料もたくさん入手したので、帰国後には何回かに分けて報告するつもりです。
 寒い日本へ、もうすぐ帰ります。雨が降り始めて少し涼しくなったポートビラより。

 (→バヌアツについてと、今回の訪問の説明はこちら

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