
1月30日に横浜港を出港したにっぽん丸(内閣府「世界青年の船事業」)は、今回の航海の最後の寄港となるソロモン諸島の首都ホニアラへやってきました。ここで給油給水をして、東京晴海港を目指し最後の1週間の航海へと向かいます。ここソロモン諸島も、行きの給油地バヌアツと並んで私には思い入れの強い場所。特に2011年に講師として参加した時の、ソロモン参加青年たちの知識やコミュニケーション能力(インタビュー能力など)の高さに驚かされたことから、今回その人たちに会えるのをとても楽しみにしてきたのです。
写真が無いのが残念なのですが、6年前に知り合ってつながっていた何人かの人たちに会えました。ここは、公式の寄港地活動のある場所ではないのですが、現地のそれらの過去参加生たちは、今回の参加青年たちのことを考えて、ビーチで楽しく過ごせるよういろいろとアレンジしてくれていたのでした。

先回2011年の寄港時には、私はホニアラの街をほとんど見ず、2007年のソロモンからの参加生に大学に連れて行ってもらっておしゃべりし、その後市場を見学してからインターネット接続を探してホテル巡りをしたくらいでした。
ということで、今回はビーチには後から追いかけることにして、まずは街中の見学へ。歩いてみると、まず気付くのはメインの通りの幅が広く(片側2車線+駐車スペース?の3車線くらい)、車もとても多いということ。車が多くて道を渡るのがけっこう大変なので、この通りで街がやや分断されている感じ。

もう一つは、平日だけれど歩道を歩いている歩行者もけっこう多い。みんな買い物なのかな。広場のようなところでたむろしているひとも見受けられました。さらにもう一つは、観光客向けのお店がほとんど無い(私は一つも見ませんでした)こと。港から歩いて街まで来れるし、一人の過去参加生がクルーズ客相手の観光の仕事もしているようだったので、もう少し何か有るかと思ったのですが・・・。その分、多く見られたのは地元の人向けの個人スーパーのようなお店。ほとんどは中国人がやっていました。その他に、韓国ヒュンダイ社の大きなショッピングモールも有りました。ここは、ゲートで仕切られていて、何となく一般人の入る所ではないように見えました。

ソロモン諸島には、バヌアツと同じようにその歴史や文化に興味があるので、まずは博物館を目指しました。とても簡素だったー^^;それでも、歴史や文化に関する展示を読むことができました。博物館ショップには、本がけっこう充実。なのですが、簡単な小冊子のような本でも1000円以上。普通サイズの本だと3000円以上もする!これは、文化の保存に役立てるためかもしれませんが、いくらなんでも高過ぎ。ということで1400円の小冊子(独立の歴史を劇に仕立てたもの)を買いました。

もう一つやりたかったことが、散髪!世界のいろいろな場所で髪を切ってもらって来ました。この事業では、8年前にトンガで切ってもらったなー。ということで、博物館見学(+数人の今回の参加青年が過去参加生と博物館ホールで企画していた「起業セミナー」を少し見学)の後、近くのビルの中にあったヘアサロン的な場所で、カットをお願いしました。とても丁寧に切ってくれ、際ぞりやシャンプーまで!単純にバリカンで切るのがメインだったので、美容師の方にはちょっと失礼だったかもしれないけれど・・・。ありがとうございました。
ここで、ビーチ行きを考えたのだけれど、ここまででけっこうゆっくり過ごしてしまったので、もうすぐみんな帰って来る頃。ということで、予定を変更して市場へ行ってみることにしました。

ここには、先回2011年にも来たのですが、実ははっきりと覚えていませんでした。バヌアツのポートビラの市場(がけっこう大きいと思っていたけれど)より大きい!人がいっぱい!もう夕方なのに・・・。

よく考えてみれば、国自体人口がバヌアツの2倍くらい。首都であるこの町の人口もポートビラの1.5倍。いろいろなものが、大きいのは当然かー。ただ、こちらの方が全体としては雑然とした感じがあるかな。この美味しそうなパイナップルはきれいに並んでる^^

そしてもう一つ大きいのは、先回も気付いたけれど魚をたくさん売っていること。カツオが特に目を引きます。その後、少し裏道に入ったあたりで(美味しかった思い出の有る)ソロモンビールを買い(先回も同じ店だった!)、さらにインターネットの使えるレストランで軽食を取りつつネット接続。
暗くなってから港に帰り、港に来てくれていたソロモン人過去参加生たちとおしゃべり。じっくり話したかった何人かの人たちは既に帰ってしまったらしい。残念>< バヌアツと同じメラネシア地域にあって、ここでも地方では大部分がまだ近代貨幣をほとんど使わない生活をしているそうだし、その上知り合いのソロモン諸島人は皆本当に優秀。ということで、今回じっくり話せなかった人たちと是非あまり時間の経たないうちにしっかりと話したいし、少し田舎も訪れてみたい。「次に旅行するとしたら」リストの上位に入っています。
参考までに、1人当たりの名目GDPは、ソロモン諸島が約2000USドル(約20万円)、バヌアツが約2700ドル(約30万円)、日本は約37000ドル(約400万円)です。